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肥満を気にする女性

実は痩せすぎな日本人?世界の肥満度ランキング

日本人は痩せすぎだと言われ、過剰なダイエットが問題にされることがあります。
確かにアメリカなどの西洋人を見ると、中年以降は日本人とは比較にならないほど太っている人が多いようです。
世界の肥満度を比較したデータは、各国の大学や経済協力開発機構をはじめ、さまざまな研究機関から出されています。
それらのうち、世界保健機関の統計から世界の肥満度ランキングを調べてみましょう。

同資料では、成人の肥満度が最も高い国はナウルで、71.1%の人が肥満とされています。
2位以下はクック諸島、トンガ、サモア独立国となり、8位にクウェートが入るまではオセアニアの国々が続いています。
オセアニア出身の力士やレスラーはよく知られているので、納得できる結果かもしれません。
上位にランキングされているのは意外にも小さな島国が多く、またオイルマネーで潤う中東諸国も含まれています。

肥満度が高いイメージのあるアメリカは24位で、31.8%が肥満となっています。
隣接するメキシコよりも下位で、意外に少ないと思うかも知れませんが、偏差値にすると60.3で、世界の中ではやはり肥満大国と言えるでしょう。
平均体重順のランキングでは3位に入っていますが、身長の高い人が多いため、必ずしも肥満と言えないケースがあります。

これに対して日本人の肥満度は166位で、世界平均の18.9%を大きく下回り、わずか4.5%となっています。
日本より下位にあるのはアフガニスタンや北朝鮮、それにアフリカの低開発国などが多く、日本人の痩せすぎは栄養状態に問題があるレベルと言えるかも知れません。
肥満度の最下位はバングラデシュで1.1%になっています。

世界と比較すると、やはり日本人が過剰なダイエットに走る傾向は否定できないでしょう。
とはいえ肥満が生活習慣病の原因になることも確かです。
自分の体重が適正範囲に収まっているかどうか、まずは正確に把握することが重要と言えます。

肥満は歴史的な遺伝子と現代の食文化に問題がある

肥満度の高い国々、特にオセアニアの島国では、肥満しているほうが美しいと評価される傾向があります。
このような傾向はアフリカ諸国でも見られます。こうした国々では、昔は食料が不足しており、人々は常に飢えにさらされてきました。
肥満していることは十分な食事を摂っている証拠であり、つまり富と権力を握っていることを示します。だから肯定的な評価を受けたわけです。

少ない食料で生き延びるためには、できるだけ消費エネルギーを節約し、わずかでも余ったエネルギーは飢餓に備えて貯蔵しておかなければなりません。
大量のエネルギーを消費する遺伝子は淘汰され、効率的にエネルギーを貯蔵できる遺伝子、すなわち太りやすい遺伝子が適者生存に適うことになります。
肥満度の高い国々では、こうした遺伝子が支配的になっていると考えられます。

一部の国では現代に入って、経済発展とともに食糧事情が大幅に改善され、貧しい人でも大量のカロリーを摂取できるようになりました。
しかし歴史的に蓄えられた遺伝子は急には変えられないため、余ったカロリーが大量に蓄えられて、肥満の原因になっています。
もちろん現在でも貧困にあえぐ国では、摂取カロリーが少ないので肥満は少ないという現状があります。

日本人も基本的には省エネルギー型の遺伝子を持っていますが、日本の伝統食は低カロリーなので、肥満は比較的少なかったわけです。
日本で肥満が増加したと言われるのは、主として第二次大戦後にアメリカ型の食文化が広く普及し、摂取カロリーが大幅に増加してからです。
ですから肥満を気にする方は、自分が省エネ型の遺伝子を持っていることを意識し、伝統的な食生活を見直すことが大切と言えるでしょう。

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